リリアとトレイズ
きょうはiモード6周年レセプション参加を主目的に日帰り東京出張。新橋で某社と打ち合わせしたりと慌ただしく疲れる1日でしたが、そんななか、移動中の合間合間に心を癒してくれた小説がこちらの

『リリアとトレイズ Iそして二人は旅行に行った(上)』
著/時雨沢恵一 イラスト/黒星紅白
本書は「アリソン」シリーズの正当な続編にあたる作品で、前作の主役であるアリソンとヴィルの娘リリアと、同じく前作のメインキャラであった英雄さんことベネディクトとフィオナ王女の息子トレイズの二人が活躍する冒険譚である。物語の雰囲気も前作を踏襲しており、正義感あふれる少年少女がその心の赴くままに、遭遇する事件を解決していく痛快劇となっているようだ。…なぜ”ようだ”と仮定形なのかというと、本作はタイトルの通り上巻にすぎないため、落ちが確約されていないからだが、まぁ、鬱な落ちで締めくくることはたぶんないだろうとふんでいます。
前シリーズ同様、「リリアとトレイズ」でも、メインの二人のキャラクター性が魅力です。リリアは基本的に母であるアリソンの性格を色濃く引き継いでおり、やはり気が強く我が儘なのだがそれが嫌みにならない快活さがある。トレイズはヴィルのような超然としたキャラではなく、ベネディクト的な、ちょっと頼りないけど決めるときは決めるという、男の子として嫌みのない性格は親しみが持てる。また、今回は恋愛に対するポジションが前作と真逆となっているのは、前作をしっているとニヤリとする点だろう、前作ではアリソンがヴィルにアプローチを繰り返して繰り返して繰り返して、それでもなかなか報われないところが、ある意味萌えどころだったわけですが、今作ではトレイズのリリアに対する想いがなかなか報われないところに、読者の憐れみが集中しそうな気がします。頑張れトレイズ! 男の子だろ!!
しかしながらシリーズものの悲しさというか、やはり前作キャラが出てくると、リリア達の個性が霞んでしまうのは致し方ないですかな。とくにアリソンは「イイ女」へと華麗な成長を遂げていながら、ヴィルからのたった一言に一喜一憂する様は、「ああ変わってないな。美女になっても萌えますな」と嬉しくなりますし、できる知性派ヴィルの活躍には期待が膨らみます。
こう書くと、悪い意味で言えば、現状のリリアとトレイズはふたりの縮小再生産なのですが、両親'sが加わることで魅力が膨らむと思えば、悪いばかりということもないでしょう。というか、もっとアリソンとヴィルのラブラブシーン描いてください。独立した外伝でも可です。まぁ、ヴィルが”ヴィルヘルム・シュルツ”という名を捨てなければならなかった物語は、今シリーズにおいても重要な意味を持つことになるのは間違いないでしょうから、それが描かれる日を、期待して待ちたいと思います。

『リリアとトレイズ Iそして二人は旅行に行った(上)』
著/時雨沢恵一 イラスト/黒星紅白
本書は「アリソン」シリーズの正当な続編にあたる作品で、前作の主役であるアリソンとヴィルの娘リリアと、同じく前作のメインキャラであった英雄さんことベネディクトとフィオナ王女の息子トレイズの二人が活躍する冒険譚である。物語の雰囲気も前作を踏襲しており、正義感あふれる少年少女がその心の赴くままに、遭遇する事件を解決していく痛快劇となっているようだ。…なぜ”ようだ”と仮定形なのかというと、本作はタイトルの通り上巻にすぎないため、落ちが確約されていないからだが、まぁ、鬱な落ちで締めくくることはたぶんないだろうとふんでいます。
前シリーズ同様、「リリアとトレイズ」でも、メインの二人のキャラクター性が魅力です。リリアは基本的に母であるアリソンの性格を色濃く引き継いでおり、やはり気が強く我が儘なのだがそれが嫌みにならない快活さがある。トレイズはヴィルのような超然としたキャラではなく、ベネディクト的な、ちょっと頼りないけど決めるときは決めるという、男の子として嫌みのない性格は親しみが持てる。また、今回は恋愛に対するポジションが前作と真逆となっているのは、前作をしっているとニヤリとする点だろう、前作ではアリソンがヴィルにアプローチを繰り返して繰り返して繰り返して、それでもなかなか報われないところが、ある意味萌えどころだったわけですが、今作ではトレイズのリリアに対する想いがなかなか報われないところに、読者の憐れみが集中しそうな気がします。頑張れトレイズ! 男の子だろ!!
しかしながらシリーズものの悲しさというか、やはり前作キャラが出てくると、リリア達の個性が霞んでしまうのは致し方ないですかな。とくにアリソンは「イイ女」へと華麗な成長を遂げていながら、ヴィルからのたった一言に一喜一憂する様は、「ああ変わってないな。美女になっても萌えますな」と嬉しくなりますし、できる知性派ヴィルの活躍には期待が膨らみます。
こう書くと、悪い意味で言えば、現状のリリアとトレイズはふたりの縮小再生産なのですが、両親'sが加わることで魅力が膨らむと思えば、悪いばかりということもないでしょう。というか、もっとアリソンとヴィルのラブラブシーン描いてください。独立した外伝でも可です。まぁ、ヴィルが”ヴィルヘルム・シュルツ”という名を捨てなければならなかった物語は、今シリーズにおいても重要な意味を持つことになるのは間違いないでしょうから、それが描かれる日を、期待して待ちたいと思います。

