オタ的地域格差是正の可能性

けっこう前にも書きましたが、テレビ番組の放送枠数って、東京などの都市圏と地方じゃ雲泥の差があるんですよね。私にとってはアニメが一番の問題ですが、ドラマやスポーツとかでもけっこう大きいですよね、地域格差。この問題はそれこそ何十年も前から存在しているのに、是正する動きがテレビ業界から出てくることもなく、放送のデジタル化という久々の変革にすら無視されている有様。
 そんな感じで、もはや既存の放送業界に期待すら持てなくなって幾星霜、それを是正する動きがここ数年、インターネットを通じて始まっているのは皆さんもご承知の通り。

 YouTubeなどの投稿系サイトはどうしても権利問題がネックになってしまうが、大手プロバイダと放送プロダクションが組んで、アニメ番組などを配信してくれるサービスは、地方民にとって非常にありがたい。中間搾取も減らせるだろうから、制作プロダクション的にも将来的なうま味は大なんじゃないだろうか。公共娯楽的なアニメが衰退し、コマーシャルビジネスが廃れ、セルDVDでの利益回収が顕著になってきたアニメ業界にとって、既存のテレビ網での放送に拘る必要性も薄くなってきたと思えます。

 というわけで、今回わたくしはi-revoの「スカイガールズ エリアキャスト配信実験」に参加してみました。
 視聴環境としては、正直あまり褒められた内容ではないのだけれど(サイズ小さいし画質悪い)、いろんな可能性を秘めてると思えました。

 これ、携帯電話の位置情報機能によって地域認証してるんですな。広域に配信するのではなく、放送側がユーザーを選別できる放送システムというのは面白い。既存の放送文化は基本的に無差別配信に根差してきたけど、趣味嗜好が多種多様化した現代において、ターゲッティングのできない広告媒体は価値が低下しています。費用対効果が計りづらいしね。それに対して、今回のような個人認証を織り込んだサービスなら、視聴率なんかよりはるかに有用な情報を得ながら情報配信が出来るわけです。今回は「位置情報」だけですが、ソフトバンクの「シンクロック」なんかと組み合わせれば、ターゲッティングはより精確になるだろうから、配信側はターゲット層に適した番組配信を実現できるようになるんじゃないかと思う。

 こういったシステムがもっと普及すれば、単なる放送における地域格差問題の是正だけでなく、昨今のアニメ放送が巻き起こしている規制問題なんかも改善できるんじゃないかと、私は期待しています。まあ世の中には、個人情報の個の字も漏らしたくないという狂信的な人もいるから一筋縄ではいかないだろうが、既存メディアにもはや何の期待も持てない以上、一歩ずつでも前に進んで欲しいと願うばかりです。

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